今日は株主総会に出席してきましたので、その感想を書きます。

三井住友フィナンシャルグループ 第16期 定時株主総会

三井住友フィナンシャルグループ 第16期 定時株主総会の会場は東京丸の内にある三井住友銀行本店ビルです。会場内の多数の若手行員も堂々と株主の誘導をしていました。

当日参加の株主への「お土産」は無し。

近年、「お土産」を廃止する会社が増えていますが、この会社は昔から「お土産」が無い。今日の株主からの発言で、「招集通知にお土産がない旨の記載がない」というのがあったが、前から無いので記載していないとのこと。

この点、私はどちらかといえば「お土産」不要派です。まず、準備する側としては、経費も手間もかかる。出席する株主の立場では、会社に求めているのはそんなこと(お土産)ではない、ということ。でも、株主総会後に懇親や会食の場を設けて株主の声を聴いたりしている会社もあるわけで、それはそれで頑張っているなと思います。

三井住友銀行大阪本店ビル会場での同時生中継。

もっとも、会社法の規程により、大阪会場の出席者はそこでの議決権の行使や質問はできません。議決権行使ウェブサイトでの議決権行使は前日の17時10分までなので、総会の議事進行内容を見たうえで議決権行使するには本会場に出席する以外にありません。

この点、私は、決議に足りる議決権数があったかどうか、だけでなく、賛成・反対の議決権数をできる限り集計できるようになれば良いなと思います。将来、ネットの活用により、リアルタイムの議決権行使や集計が可能となり、それが株式会社を活性化することを期待しています。

ところで、この会社は「住友」色が強いのですが、総会本会場は東京です。

議長たる頭取がすべての株主質問に回答。

相当な準備がなされているのは想像に難くありません。議長の手元にディスプレイがあって、事務局から答弁の材料も出されていたと思われます。会場内で取締役の席は一段高くなっていますので、株主側からそれは見えません。

この点、私は、今日の総会においては良い方向に(株主からの信頼を高めていたように)感じました。

質問する株主のレベルが低い。

私は昨年はソフトバンクの株主総会に出席したのですが、孫会長も半ばあきれているようにも見えました。今日の、日本を代表する旧財閥系大手金融機関の株主総会でも同じでした。「営業に勧められた金融商品で損をした」を代表に、低レベルの質問が殆どで、本当にテンションが下がります。

個別の取引内容については、通常、具体的な回答は株主総会の場ではなされません。何らかの問題提起となるものは良いと思いますが、そもそも、そんな質問スキルを持った株主発言は見たことがありません。

株主には「経営能力」は求められていない(会社法第331条2項本文他)ので、その会社の業務に詳しい必要はないのですが、「自分の言いたいことを簡潔にまとめて人に質問するスキル」くらいは学んでくださいって言いたいです。会社をリタイヤしたような人に自分のことしか考えていない発言が多いように感じられますね。

まとめ

今日の定時株主総会において発言・質問した株主は16名で、12:03に閉会しました(123分)。

株主総会に出席すると毎回暗澹たる気分になれます(笑)

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